個人事業主の固定資産は定額法が多いですが、最終的に残存価額(備忘価額)として「1円」だけ残すように償却していくので疑問に思う事も多いですよね。
今回は、この固定資産の1円の意味と除去の仕訳を調べてみたいと思います。
中には「0円」まで償却する物もあったりと、取扱にも色々ありますので、この機会にきちんと覚えてしまいたいですね!
減価償却して残る1円は備忘価格
会計ソフトなどを利用して固定資産を減価償却して残る1円は不思議に思いますが、これは備忘価格という物です。
備忘とあるように、完全に除去した資産と残っている資産を区別する為に1円を残しています。物自体は残るため、1円を残して固定資産台帳から消えないように処理できるわけです。
1円を消してもいいの?
いいえ。消してはいけません。その物がある限りは残しておきましょう。
邪魔だからだから消したいけど破棄するまで消せないよ
0円になる減価償却
ソフトウェアなどの無形固定資産の残存価額は0円となり、備忘価額の1円を残す必要はありません。
重要なのは有形固定資産と無形固定資産かという事ですね。減価償却する時は最初に確認しておきたいですね。
固定資産を処分する場合
1円の残存価額を除去する時の処理は、除却損として計上することになります。
除去損の仕訳例
除去損の仕訳を行う事で固定資産台帳から対象の資産が除去できます。
除去損とは?
そもそも除去損とは何なのか?それは固定資産を廃棄処分した時に発生する損失を計上する時に使う勘定科目です。固定資産専用の勘定科目という事ですね。
まとめ
確定申告の初心者だった頃、会計ソフトで固定資産の減価償却で1円が残ってしまった!エラーだ!となって始めて気付いた私ですが、今では残存する固定資産が便利に管理できる有意義な仕組みだと思っています。
減価償却は増えると管理も大変そうに感じますが、一定の決まりで計算できるので、覚えてしまえば便利に使えると思います!
アイラブフリーランス!