事業用口座からプライベートの生活費に使う為のお金を引き出す事は多いと思います。その時にATM手数料がかかりますが、この手数料は経費になるのでしょうか?
事業用の口座に対する費用なので経費になりそうですが、生活費の為と考えると経費とは言えません。
今回は事業用口座に対するATM手数料をケース別にきちんと確認しておきましょう!
事業用口座から生活費の為に引き出し
生活費の為に10万円引き出した時の仕訳です。
(借方)事業主貸 216円 / (貸方)○○銀行 216円
個人用口座のATM手数料が経費にならないように、事業用口座だったとしても目的が生活費ならば経費にはならず事業主貸になります。
事業用口座から事業用現金の為に引き出し
事業の為に10万円引き出した時の仕訳です。
(借方)支払手数料 216円 / (貸方)○○銀行 216円
事業の為のATM手数料なので、ATM手数料は支払手数料として経費になります。
ATM手数料が経費になる場合
ATMの利用でかかる100円~200円ほどのATM利用手数料は、事業に関連したお金の流れで発生した場合のみ経費として算入できるという事ですね。
もしも事業用口座がない状況でATMから出金して手数料が発生した場合「これは事業用に出金した」「プライベートの生活費で出金した」どちらの主張も言える状況になってしまいます。
税務調査などで入金記録から判断できないものは基本的に全て経費には算入できないものと思ったほうがいいと思います。
結果的に損をしてしまうので、たとえ手数料一つでもきちんと明確にしておく必要があると言えます。
事業用口座として完全に分離させている事
もしもフリーランスになりたてや、個人事業主になったばかりの人で事業用口座がない場合には、すべての引き出しや入金を仕訳する必要が出てしまいます。
事業用口座が完全に分離されていれば、生活費の引き出しの時だけ事業主貸にすればいいだけなので、記帳も簡単になります。
同じように事業用のクレジットカードを完全に分離して作成しておけば、年会費もきちんと経費になる等、メリットは多いと思います。
私は個人事業主になって最初の確定申告の時に一件一件仕訳を始めて思いました・・・何もかも事業用で分けておくべきだったと。
まとめ
ATMからどんな目的で出金するかが大事なポイントです。一年分をいっぺんに記帳するという人もいるかもしれませんが、そうなってしまうと、何の為に引き出したお金かがわからなくなってしまいます。
そうならない為にも日頃からの記帳が重要になりますね。面倒くさいけど記帳も個人事業主の仕事ですね・・・。
アイラブフリーランス!