アフィリエイトの仕組みを考えると、振り込まれるまでは未確定な売上だという印象がありますよね。実際に記帳する時に、ASPから振り込まれた金額が報酬で間違いないのですが、記帳するときは報酬の発生日にしなければいけません。
アフィリエイトでキャンセル分があった場合など中々難しい記帳になりそうな予感ですが、アフィリエイトの記帳に対する考え方をおさらいしておきましょう!
アフィリエイトは報酬発生月でまず記帳
ASPによって異なりますが大体、翌月か翌々月に報酬が振り込まれますよね。例えば6月分の売上が5,000円だとしたら、7月か8月に振込で受け取ることになります。
それを明確にする為にまず5,000円は6月分の売上として記帳が必要になります。
そして実際に振り込まれた日付けでもう一件記帳をします。これが発生主義の複式簿記の基本です。
6/30 売掛金 5,000 / 売上 5,000
7/31 預金 5,000 / 売掛金 5,000
アフィリエイトのキャンセルがあった場合
もしも、アフィリエイトのキャンセルが発生した場合には、売上をマイナス計上する必要があります。
通常アフィリエイトは確定金額をベースに記帳していきます。でも、何らかの理由により報酬のキャンセルが行われた場合には処理が必要になります。
これはキャンセルが決定した日ベースで記帳していくことになります。詳細が不明な場合には月毎にキャンセル分をまとめて売上からマイナスしていくしかありません。
アフィリエイトキャンセル記帳方法
1,000円分の報酬がキャンセルになった場合。
6/30 売掛金 5,000 / 売上 5,000
7/31 預金 4,000 / 売掛金 4,000
7/31 売上 1,000 / —
アフィリエイトのキャンセルなどで売上が1,000円減額があった場合には売上を借方で記帳して、売上をマイナス処理させます。他にも方法はあるでしょうが、一度発生した売上がキャンセルされた事がわかるように記帳する事が重要です。
キャンセルが確定してから売上にする
そもそもアフィリエイトの報酬がきちんと確定してから売上として計上する方法が理想です。
発生主義の考え方によりますが、アフィリエイト報酬の発生時点ではこちらに「請求権」すらない状況なので、売上に計上する方が不自然ですよね。
ASPごとで確定日に差異があるので一概には言えませんが、キャンセル仕訳が何度も発生する方が記帳の効率も下がってしまいます。
アフィリエイトの振込手数料の記帳
ASPによってはアフィリエイト報酬の振込に手数料が掛かるASPがあります。例えば振込手数料が300円だった場合の記帳方法を見てみましょう!
6/30 売掛金 5,000 / 売上 5,000
7/31 預金 4,700 / 売掛金 4,700
7/31 支払手数料 300 / 売掛金 300
振込手数料は「支払手数料」として経費に計上します。計上するタイミングは振込が行われた日で大丈夫ですね。
振込手数料を先に売上から引いて記帳したら実際の売上の偽りになっちまうぜ!(キャラ迷走中)
ASP毎の仕様に注意する
糞重たい管理画面でレポートから合計報酬を見たいだけなのに日が暮れてしまいそうな激重ASPもありますが、丁寧にメールで合計報酬や消費税や振込手数料などを記載してくれるASPもあります。
月末締めの翌月払いのASPもあれば、月末締めの翌々月払いのASPもあります。ASP毎に集計の方式や税込価格なのかの仕様もまったく違います。
まずは、自分の使っているASPのリストを作成して、振込日と振込手数料ぐらいはきちんとリスト化しておくといいです。あとは、クラウド会計を使って、ASPの特性をAIに覚えさせてテンプレート化すれば、毎年の確定申告は半分終わったような物ですよ。いや、マジで。
まとめ
記帳は慣れるまでちょっと難しく感じますが、自分の業種で頻繁に利用する項目はある程度きまってきます。その仕訳についての処理方法だけマスターすれば、スムーズに記帳作業ができるようになると思います。
ちなみにアフィリエイトだと12月分の報酬が翌年振り込まれると思いますが、受け取っていなくても売上として申告することになりますので注意しましょう。
アイラブフリーランス!